ブランド名は読めなかったけれど……。買い足して、3色コンプリート!
アウトドアライターという仕事をしている僕は、山や川、海に行っている時間が非常に多いのですが、自宅にこもって原稿を書いている時間もじつに長いのですね。デスクワークのお供は、もっぱらコーヒー。温かい時期はミルクたっぷりの冷たいカフェオレが好みですが、寒い時期は気分転換を兼ねて、アツアツのコーヒーを淹れています。だけど、気に入った保温カップをなかなか見つけることができていなかったのですが……。
そんな僕が、2019年の年明けにひとつめを買い、1年後には全3色すべて揃えてしまっていたのが、こちら。アメリカはシアトルの会社、ミアーの「タンブラー8oz」であります。
アウトドアショップで買った当初、僕はこのMiiRというブランド名をどう発音すればよいのかわからず、なんとなくミールあたりかな、などと予想していました。しかし帰宅してから調べてみると、まさかのミアー! 僕の想像外の発音をするブランド名なのでした。
このブランドを日本で取り扱っている会社・サンウエストのウェブサイトを見ると、MiiRという言葉は造語とのこと。そして、以下のような意味があるらしいのです。丸ごと引用させていただきましょう。
『MiiRとは、アメリカで「自然保護の父」と言われるJohn Muirにインスパイアされた造語です。John Muir の「U」を「i」に換えたのは、「i」「私」たちが行ってい くということの意思を表しています。またロシア語では、「Mir ミール」は「世界」や「平和」 を意味し、それは我々が求める続けることでもあります』
う~ん、なるほど。僕には読めないはずです。
お気に入りの理由は「サイズ感」、そして「美しいルックス」
さて、僕はどうしてこのカップを買おうと思ったのか?
はじめに「いいな」と思ったのは、この8oz(約237ml)という容量。僕にとって多すぎることもなく、少なすぎることもなく、絶妙な容量なのです。そして、美しい曲線を描く縦長のルックス! このサイズ感で、こんな形状のカップは、ありそうでいてなかなかない気がします。程よい大きさで、かわいらしくて、ホント僕好みなのです。
だけど、「8oz」って……。世界で三カ国しか使っていない“ヤード・ポンド法”ではなく、アメリカも世界標準の“メートル法”を採用して、容量を「oz」ではなく「ml」で示してくれるといいのに……。8ozが何mlなのか、日本人にはピンときません。
なにかにそっくり!? そうだ、これは紙コップ!
ところで、僕がはじめに買った色は、ホワイト。それがなにかに似ているな……と思いながら帰宅し、少ししてからハッと気づきました。
「こいつは紙コップだ!」
違う色だったら、そう感じなかったかもしれませんが、ホワイトという色がなんとも紙コップっぽいのです。
これまたウェブサイトによれば、このタンブラー8ozは実際に紙コップの形状にインスパイアされているのだとか。僕の直観は正しかったのでありました。
「タンブラー」シリーズには、ほかに6oz、12oz、16ozという容量(mlへの換算は面倒なので省略)もありますが、僕にちょうどいいのは、やはりダンゼン8oz。ひとつだけだと頻繁に洗わなくてはいけないので、すぐにブルーを買い足し、手持ちは2色に。これらを並べて置いてみると、ブラックもあったほうがきれいに見える気がして、最近になってとうとう3色コンプリートしてしまったのでした。
保温カップなのだから、もちろん保温力は……
さて、このタンブラー8ozはステンレススチール製。0.40lbs(181g)と軽くはありませんが、基本的には自宅で使っているので気になりません。むしろこの重さによって安定感が増し、間違って倒したりすることがなくてよいくらいです。
そして断熱性が高い、真空ダブルウォール構造。縦長の形状のためにコーヒーが外気に触れる面が少ないこともあり、当然ながら保温性は高いはずなのですが……。
正直な感想をいえば、じつはそれほどでもなかったりして。もちろん保温カップですから、普通のカップよりもかなり長い時間コーヒーを温かいままにしてくれますが、他の保温カップと比べると少々物足りないというか……。期待ほどではないのです。
でも、コーヒー1杯を何時間もかけて飲むわけではありません。飲み切るまで温かければ、それで十分!
じつは保温性がそれほどでもないことは、ひとつめを手に入れたときから気付いていましたが、僕はそれでも買い足していったほど。手ごろな大きさ、きれいな形状に比べれば、大した問題ではないのです。
保温性はこのままでいいから、別のカラーも追加発売されないものか? 個人的にはグリーンを希望します。