焚火料理をする上で、欠かせない道具が鉄板と焼き網です。特にコンパクトサイズの鉄板はソロキャンパーを中心に人気が高まっており、さまざまな会社から新しい商品が販売されています。100円ショップからも100円の鉄板が発売されており、話題になっていますね。
今回ご紹介するのは、ありそうでなかった長細い鉄板。MAAGZの長尺鉄板です。同社の焼き網と合わせてその魅力をお伝えいたします。
長尺鉄板と焼き網のスペック
細長い形状
長尺鉄板も焼き網も細長く、他のメーカーでは見たことがない形状ですね。どちらも横幅は410mm、縦幅は長尺鉄板が115mm、焼き網が109mmです。
長尺鉄板と焼き網の厚みと重さ
長尺鉄板の厚みは3.2mm。極厚とまではいかないものの、そこそこの厚みがあります。鉄板は厚みが増せば増すほど、剛性が上がり、熱による変形は少なくなりますが、重量はかさみます。
長尺鉄板の重さは1,030g。持ちあげるとずっしりと重みを感じますが、片手で扱いづらいほどの重さではありません。
長尺鉄板に火を通すと熱を蓄え、上に乗せた肉や野菜などに、しっかりと熱を伝えてくれます。個人的に3.2mmという厚みは厚すぎず、薄すぎず、バランスの良い厚みだと思います。
焼き網の厚みはわずか1mm。薄い鉄板を使用していますが、焼き網の両端に曲げを設けることにより、高い剛性を実現しています。さらに剛性を上げるために、持ち手部分には丸棒が溶接されています。
焼き網は剛性が高いので、ゴトクとしても利用できます。ダッチオーブンなどの重さのある調理器具をのせても歪みにくいですよ。
鉄板は油や食材が落ちにくい
鉄板は4辺を曲げてフチをつけているので、油や食材が落ちにくくなっています。
ただし、深いフチではないので、使用の際は焚き火台をフラットな場所に設置しましょう。著者が鉄板を使って目玉焼きを作ったときのことです。焚き火台を設置した場所がわずかに傾いていたため、卵が地面に落ちてしまったことがありました。
細長い形状によるメリット
焼き場を占有しない
この細長い形状により、焚き火台の焼き場のスペースを占有することがありません。余ったスペースを使って、同時に何種類もの調理ができます。
焚き火台や直火で扱いやすい
長尺鉄板と焼き網は、同社の焚き火台rapcaの左右のフレームにピッタリと収まるようにデザインされています。ただし、細長い形状なので、rapca以外の焚き火台でも使用ができます。
スノーピークの焚き火台Mの上に長尺鉄板と焼き網を設置してみました。横幅がほぼピッタリサイズです!このサイズに近い焚き火台は他にも多く販売されています。長尺鉄板と焼き網を便利に使うことができる焚き火台が、他にも多くありそうですね。
直火で使用する場合は、火床の左右に石を設置して、長尺鉄板や焼き網を橋のようにかければ使用ができます。
実際に調理してみました
MAAGZの焚き火台rapcaと長尺鉄板、焼き網を使用して実際に調理をしてみます。焼き網はゴトクのかわりにして、上にクッカーを置き炊飯をします。
長尺鉄板の上ではハンバーグを焼きます。
こちらが実際の調理の様子。長尺鉄板でこぶし大のハンバーグを並べて、2個同時に焼きました。細長い形状なのでスペースが余っています。もう一つ同時にハンバーグが焼けそうですね。
ゴトクとして使用した焼き網も安定感抜群です。上手に炊飯ができました。
ハンバーグのワンプレートの完成!しっかりと熱を蓄えた鉄板がいい仕事をしてくれました。ハンバーグの表面はカリカリ、中はしっかりと火が通っており、カットすると肉汁があふれ出てきました!ご飯も美味しく炊けて、野外で食べるハンバーグプレートは絶品でした。
長尺鉄板と焼き網はいろいろなスタイルのキャンプにおすすめ
MAAGZの長尺鉄板と焼き網は、他にはない細長い形状が魅力です。細長いので、同社のrapcaはもちろんのこと、他社の様々な焚き火台でも使用できます。焚き火台が無くても、長尺鉄板や焼き網をバックパックに忍ばせておけば、直火を使って調理ができます。ファミキャンからソロキャン、ブッシュクラフトスタイルのキャンプでも便利に使用ができそうです!
焼き網は今回紹介したドット柄以外に、波柄や麻柄などがありデザインも豊富です。ぜひチェックしてみてくださいね!
MAAGZ長尺鉄板
製品名:長尺鉄板
重量:1,030g
サイズ:410mm、115mm、10mm、3.2mm(長辺、短辺、高さ、厚さ)
材質:鉄
価格:3,190円
MAAGZ焼き網
製品名:焼き網(定番柄3種:ストライプ、ドット、波紋 限定柄3種:麻の葉、七宝繋ぎ、青海波)
重量:216g(柄によって若干異なります)
サイズ:410mm 、109mm 、7mm 、1mm(長辺、短辺、高さ、厚み)
材質:ステンレス(SUS430)
価格:3,520円