いままで、このような製品はなかった。
だから、私は自分で自作していた。
何の話?と思いますよね。
SOTOの『ナビゲーター クックシステム SOD-500』の話です。
いろいろな記事で紹介されていますが、今回は「私はなぜこの製品なのか?」その理由について語らせていただきたいと思います。
とついつい力が入るのは、僕の期待通りの製品だからです。
ナビゲーター クックシステム SOD-500
↑小セット。トレイルではこちらの小セットを使用します。
前回歩いた、インターナショナル・アパラチアン・トレイルには間に合いませんでしたが、その後に歩いたコーホーズトレイル(アメリカ)から使用しました。
2016年コーホーズトレイル(アメリカ)にて。
その最大の魅力、それはクッカー収納袋に秘密があります。
収納袋が、なんと保温ケースになっているのです。
今から13年前、私がアパラチアン・トレイルを歩いていたころ、ハイカーはアルコールストーブを使っていました。
燃料は手に入りにくく、アルコール燃料を大切に使うハイカーが多くいた時代です。
そして、多くのハイカーが自作で保温するためのカバーを使っていました。
私も見よう見まねで、町に降りた時に自作して保温カバーを作りました。
現在は、有名なトレイルでは、燃料が以前よりは入手しやすくなり、保温調理をするハイカーも少なくなってきたかもしれませんが、まだまだ有名トレイル以外は、燃料の入手は困難であるといえます。
世の中に、保温調理が出来るクッカーがなかったので、燃料節約のため、保温カバーを自作していたというわけです。
3食火を使う私でも、保温カバーを使えば、おそらく普通のハイカーの1・5食分の燃料しか使わないのではないか? と思います。
使い方は簡単です。
具材をいれ、沸騰させ1分ほどしたら火を止めて、保温ケースに入れます。
4分ほど待てば、出来上がり。
インスタントラーメンなんかは、もっと早く出来上がります。
もちろん、調理だけではありません。お湯を多め沸かしてコーヒーを2回楽しむことも可能ですし、寒い季節には温かさをキープしながら食事をすることも出来ます。
もうひとつ、保温カバーの利点があります。
クッカーで食事をする時、クッカーのハンドルを握りながら食事をして食べにくいなぁという経験はありませんか?
保温ケースはクッカーを直接触れるので、普段通り茶碗を持つように食事ができるので楽なんですよ。
↑SOTOの『ナビゲーター クックシステム SOD-500』。こんな感じでクッカーを持って食事ができます。
↑横から見ると、こんな感じ。
これはやめられません!
限りある資源だからこそ、大切に使う。そんな、想いのこもったクッカー。
自然を愛するハイカーが使うべき一品ですね!
■問い合わせ先/新富士バーナー SOTO
http://www.shinfuji.co.jp/soto/
【Profile】斉藤正史
山形県在住
LONG TRAIL HIKER
NPO法人山形ロングトレイル理事
トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。
ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail