アウトドアで焚き火や火器を使った調理をする際に、あればとても便利な道具が陣幕です。陣幕とは本来、戦国武将の陣営を仕切る幕のことです。近年はキャンプ時の風よけや、目隠しとして使用する用途の幕が、陣幕という呼ばれ方をして、各メーカーから販売されています。
今回ご紹介するのは、八王子を拠点とするガレージブランド、MAAGZから販売されている、焚き火陣幕「NOMAD(ノマド)」です。細部までこだわられた製作がされており、これまでの陣幕にはない魅力が詰まった製品です。
コンパクトで超軽量な焚き火陣幕
様々な焚き火陣幕が、各社から販売されていますが、焚き火陣幕NOMAD(ノマド)は、その中でも超軽量で、最もコンパクトな部類の陣幕になります。
総重量は1kgを切る、386g(設営に必要なペグは含まず)。なんと500mlペットボトルよりも軽量です!
収納サイズは付属の袋に入れた状態で、長さ360mm×径63mと非常にコンパクト。30リッターほどの小型なバックパックに容易に収納できます。
こだわり抜かれた素材
1.本体には高強度で難燃性がある防水素材を採用
本体の素材には、「ALBERTON ARMY DUCK/アーミーダック」の18ozが使用されています。
ちなみに、oz(オンス)とは、生地の厚みを示す指標です。オンスの値が大きいほど、厚くて頑強な生地になります。Tシャツ生地で使用されいる生地は、3~6オンス程度なので、18ozは比較的厚手の生地ということがわかります。
「ALBERTON ARMY DUCK/アーミーダック」は、軍需用物資の生地として開発された素材。専用の織機で高密度に織られており、耐熱性が高く、アウトドアでガンガン使用できる強度があります。
さらに、パラフィン加工が施されているので、防水性があります。また、素材の風合いを生かした染色方法で染められているので、長く使用することで、ジーンズのように、味のある退色を楽しむことができます。
2.軽量かつ腐食に強いアルミポール
本体を支える4本のポールには、アルミ製のポールが使用されています。
アルミは軽量ですが、柔らかい素材です。この製品では、耐久性を補うために素材を粘り強くする「焼き戻し加工」が施されているので、長く使用することができます。
3.すべてのパーツにこだわりがある
ファスナーは熱に強い素材で、オーダーメイドしたものを採用。
本体を固定するパラコードには、リフレクター素材が織り込まれているので、光を反射し、暗い場所でもよく見えます。
アルミ製の自在金具にはブラックアルマイト加工が施されており、耐食性がアップしています。見た目もクールな印象に仕上がっています。
連結機能があり自由度が高い
焚き火陣幕NOMAD(ノマド)のパネルは、ジッパーで連結されているので、分解することができます。基本セットはスクエアパネルが1枚に、サイドパネルが2枚の計3枚です。
別売りの拡張パネルを繋げ、パネルを4枚にすることで、より広い範囲をカバーすることができます。
軽量化を求めるならば、スクエアパネルを抜き、サイドパネル2枚を繋げた状態にして、小さい陣幕にすることもできます。
陣幕の内側で使用する火器の大きさに合わせて、陣幕自体を縮めたり、広げたりすることができるので、自由度が高いですね。
組み立て方
焚き火陣幕NOMAD(ノマド)の組み立て方をご紹介します。
組み立てるには、ペグが6本必要です。ペグは付属していないので、別途ご用意ください。
1.メインポール下のバンジーコードをペグダウンする
メインポール(長いポール)が見える面を上にして、本体を地面に広げます。
メインポール下にある2か所のバンジーコードをペグダウン(ペグを地面に打つこと)しましょう。
2.両端のパラコードをペグダウンする
両端のパラコードを、サブポール(短いポール)の延長線上に伸ばし、ペグダウンします。
3.陣幕を立ち上げてメインポール上部のパラコードをペグダウンする
陣幕を立ち上げます。
メインポール上部にある2本のパラコードを、上から見たときに、ハの字になるようにペグダウンします。
4.パラコードのテンションを調節する
4本のパラコードの先端には自在金具があります。陣幕が歪んだり、しわになったりしないように、全体のバランスを見ながら、自在金具でテンションを調節しましょう。
焚き火陣幕NOMAD(ノマド)の使い方
焚き火陣幕NOMAD(ノマド)は焚き火台や、火器の風よけに特化した陣幕です。陣幕の高さは膝下ほどになります。プライバシー空間を確保する、目隠しとしては使用できないのでご注意ください。
陣幕のサイドパネルの内側にはポケットがあります。皮手袋や、バトニング用のナイフ、ライターなど、焚き火周りで使用する道具の収納ができます。
著者の個人的な使い方ですが、オートキャンプでは、3枚を連結した状態で、焚き火台の風よけとして使用します。
2枚連結にすれば、コンパクトで軽量になるので、散歩先や、登山で火器を使う際に重宝します。
一般的に、焚き火陣幕はかさばるので、徒歩で出かけるキャンプや登山の場合、持ち物リストから外れてしまうことが多い道具です。しかし、焚き火陣幕NOMAD(ノマド)なら軽量コンパクトなので、ストレスなく持ち出すことができますね。
さいごに
焚き火陣幕NOMAD(ノマド)の魅力が伝わりましたでしょうか?用途に合わせて、大きさが変えられる点は自由度が高く、遊び心があります!
軽量コンパクトなので、徒歩や公共交通機関、自転車やバイクでアウトドアに出かける方におすすめですよ!ぜひチェックしてくださいね。
MAAGZ オンラインストア
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