テントを担いだがっつり縦走から、山を駈けめぐる日帰りトレランまで登山はいろいろ。
登山靴というと足首まで覆う重厚なものが長年のスタンダードですが、日帰りで気軽に山を楽しみたいときには「軽量なシューズがいい」って人も多いです。
トレイルランニング用の軽量なシューズにも、登山に適したモデルがあると聞いたので、さっそく詳しいお店を訪問して、おすすめモデルを見せてもらってきました!
↑ アウトドアショップを営む山藤さん。赤い屋根のログハウスで営業中!
日本の山登りにいいトレイルランニングシューズとは?
「トレイルランニングのシューズが、ようやくハイキングでの使用に耐えられるものになってきました」
教えてくれたのは、岐阜県関市のアウトドアショップ「キャトルコール」の山藤さん。アメリカでも登山に親しんできた経験から、日本の山は勾配が急で段差が多く、低山でも岩場によく出あうなど、欧米より厳しい側面があるといいます。
そんな日本の山で活躍する! と太鼓判を押してくれたのが、「モントレイル」の「トランスアルプス アウトドライ」。
↑ モデル名の「アウトドライ」は防水透湿性のあることを示します。写真はメンズモデル。
悪路に強そうながっちりした靴ですね! 登山を目的で選ぶ場合、どこに着目したらよいですか?
という質問に、山藤さんは次の3点を説明してくれました。
「登山向きトレランシューズ」を選ぶための3つのチェックポイント
(1)つま先の保護があるか?
つま先とかかとに保護があるか、特につま先は指全体を覆うように側面まで保護があるかを要確認だそうです。歩く際のぐらつきをおさえ、指先を傷めない効果があります。
(2)ソールのパターンが密にあるか?
特に注目するのは外周に刻みが多いかどうか。全体にもパターンが多く深く刻まれていると、グリップ力が向上して安定性が抜群によくなるそうです。
(3)かかとにクッション性があるか?
ソール全体、特にかかとの厚みが重要で、この「トランスアルプス」はかなり厚いモデル。山道をくだる際はかかとから下りることが多いため、山藤さんは「平地ではかかとが浮いているなと思うくらいが結局山では有効」といいます。厚みのあるものはソールが硬く安定した歩きができるため、足への負担を減らし、ケガ防止になるそうです。
本気で走るためのトレランシューズが片足200g台であるのに比べ、「トランスアルプス アウトドライ」は419g(参考値)と少々重量感はあり。登山を目的として使うということは、トレランほどの素早さ、軽さを目的としないともいえますね。
雨でも強行する可能性があればアウトドライ付きが安心。晴天日帰りがメインであればアウトドライを外したモデルが355g(参考値)、とより軽量なモデルはカラーバリエーションもありますよ!
日常的なハイクや少々きつい登山でもがしがし履けそうです!
モントレイル/メンズ トランスアルプス アウトドライ
¥16,800円
サープラスグリーンの一色。サイズは25~29cm、30cm。レディースモデルあり。
http://www.montrail.jp/
■アウトドアショップ キャトルコール
http://www.cattlecall.jp/
◎文・写真/寺井真理
(登山&自然観察大好きアウトドアライター。テラスタジオ代表)