今年で創業170周年を迎える、光学機器メーカー『カールツァイス』社。顕微鏡の製造にはじまり、各種学術研究用機器、医療用光学機器、カメラや眼鏡レンズ、望遠鏡など、それぞれの分野で“世界最高峰”と称される存在としても有名である。
そんな超一流メーカーから、ビギナー向けの双眼鏡が新登場。
持ち歩きに便利なコンパクトデザインで、光学性能に妥協なし。これが4万円台というリーズナブルな価格で発売されたのだ。「えっ、どこがリーズナブル!?」と思うなかれ! じっさいに実物で自然観察したら、そんじょそこらのポケットサイズ双眼鏡との違いがわかるはず。
なにが違うのかといえば、やはり光学性能。その生命線といえる対物レンズに、コンパクトタイプのツァイス製双眼鏡ではじめて高品質なEDレンズを採用しているのだ。EDとは「Extra -low dispersion(特殊低分散)」の略で、色収差の少ない鮮明な像が得られる高性能レンズのこと。望遠鏡をはじめカメラや顕微鏡など精度を要する光学機器に使われる。
手持ちの双眼鏡とのぞき比べてみると違いは歴然! なんといっても視界が明るくてシャープ。鮮やかな緑の若葉や、遠くの枝で羽を休める鳥の輪郭も、くっきりとにじみなく見える。
このクオリティーなら、自然観察やバードウォッチング初心者の〝はじめの1台〟としては
もちろん、ベテランウォッチャーの常時携帯用2台目としても十分納得できるはずだ。
ツァイス/テラ ED ポケット 8×25
ZEISS/TERRA ED Pocket 8×25
メインボディーは軽くて丈夫なグラスファイバー強化樹脂製。日常持ち歩くバッグに入れてもかさばらず、アーバンナチュラリストにもお薦めだ。ストラップとレンズクロス付き収納袋が付属。同仕様で10×25モデル(¥46,000)もある。
¥42,000
https://www.zeiss.co.jp/consumer-products/nature-observation/binoculars/terra-ed-pocket/terra-ed-8×42.html
【SPEC】
●倍率/8倍 ●対物レンズ径/25㎜
●アイレリーフ/16㎜ ●ひとみ径/3.1 ㎜
●最短合焦距離/ 1.9m ●1,000m視界/119m
●視度補正範囲/±3dpt ●防水性能/1m
●重量/310g ●サイズ/高さ111×幅115(PD65㎜時)㎜
構成/坂本りえ 撮影/中村文隆