コロナ禍の昨今は、旅行に対するモチベーションの「充電期間中」。こんな時こそ、旅の便利グッズについてあれこれ思案してみてはいかがでしょうか?
世界各地の秘境・辺境を旅する旅行会社スタッフが厳選した、「旅行で本当に使える100均グッズ」4選をご紹介します。もちろん、海外だけではなく国内旅行やアウトドアにも活用できるライフハックが盛りだくさんです!
1. 圧縮袋

クルクル丸めるて荷物をコンパクトに。逆止弁付きの圧縮袋。
スーツケースや旅行用のザック(バックパック)をパッキングする際、かさばる衣類やダウン製のシュラフ(寝袋)をコンパクトに収納できます。
掃除機で中の空気を吸い出すタイプもありますが、旅行用にはクルクル巻いて中の空気を押し出す逆止弁付きの物が適しているでしょう。

かさばる厳冬期用のダウンシュラフですが……

圧縮袋に入れればこの通り。片手で持てるサイズになります。
ビニール製の圧縮袋はある程度の防水性も見込めるため、旅先でお酒などを購入したときの梱包用としても活躍してくれます。
個人的には、“通気”防水透湿性を持つeVENT素材のスタッフバッグ(逆止弁の代わりにeVENT部から空気が抜ける)も愛用していますが、耐久性を除けば、100均の圧縮袋と機能的に大差ないと感じます。ちなみに、そのスタッフバッグと100均の圧縮袋との価格差はおよそ50対1です。
2. 手ぬぐい

100均には可愛らしい和柄の手ぬぐいが沢山!
軽くてコンパクト、かつ速乾性に優れた手ぬぐいは、旅行のお供にピッタリです。ハンカチのように使えるのはもちろんのこと、慣れればこれ一枚で全身を拭くことも可能です。
万が一、ケガをした時は包帯や三角巾の代用としても良いですし、和柄の物は海外でお世話になった方へプレゼントすると喜ばれます。
ちなみに、濡らした手ぬぐいで缶ビールを巻き、風のある場所にしばらく放置すると、気化熱の作用でビールを(なんとな~く)冷たくすることができます。「冷蔵庫もクーラーボックスも氷も小川もない!」という緊急事態のためのテクニックとして、覚えておいて損はないはずです。
3. 複数口タップ

スマホにカメラ、タブレット……。電子機器が多い昨今は必須アイテムです。
海外の国々では、日本と異なる形のプラグ(コンセント)が使用されている場合があります。そのため、海外旅行に出かける際に、B型・C型などの変換プラグを用意される方が多いでしょう。
しかし、スマホやデジタルカメラ、タブレットなど、いくつかの電子機器を一度に充電したい場合は、変換プラグに加えて複数口タップが必須です。中でも私のオススメは、1mほどの延長コードが付いているタイプ。
延長コードが付いていない場合、変換プラグ→複数口タップ→ACアダプタと、複数の機器が空中に浮かぶ形となるため、重さに耐えきれずタップから引っこ抜けてしまう恐れがあります。

延長コードがないタイプだと、バランスが悪く引っこ抜けてしまう。
一方、延長コードが付いていれば、複数口タップやACアダプタはテーブルや床に設置できるため安全です。当然、海外だけでなく日本のホテルや旅館などでも使えますので、特にガジェット好きな方はいつもの旅行かばんに入れておく事と便利です。

延長コードがあれば、重量物が宙に浮くことなく安定する。
なお、筆者が探しにいった店舗では、セリアでは延長コード付きの複数口タップを見つける事ができませんでした。今回はダイソーで購入しています(220円)。
4. ポチ袋

年末年始以外でも、多様なポチ袋が販売されています。
交通機関や観光先のチケット、レシートなどを入れるミニファイルとしたり、古くなったらゴミ袋としても利用価値が高いポチ袋。
一般的にはお正月くらいしか活躍の機会がないグッズですが、旅先では何かと便利な逸品です。
日本国内でも「心付け」の文化がなくなりつつある近年、海外渡航先でチップの渡し方についてお困りの方も多いと思います。確かに、紙幣をそのまま手渡すのはちょっと勇気が要りますよね。
そんな時、ポチ袋が心強い味方になってくれます。袋に入れれば外から金額を見られてしまう事もありませんし、なにより上品でスマートです。
受け取る側としても、チップが素敵な和柄のポチ袋に入っていたら嬉しいはず。旅先で日本人ならではの「気遣い」をご披露されてはいかがでしょうか。
100均グッズで賢くエシカルな旅を

100均には便利な旅グッズが沢山!旅行は準備も楽しいものですよ。
コロナ禍においても、ダイソーやセリアなどではトラベルコーナーが充実しています。旅に行けない今の時期こそ、手軽で気軽な100均グッズを賢く活用する方法について考えてみるのも面白いでしょう。
ただ、いくら手軽な100均グッズと言えど、不要な物を購入したり、旅先で使い捨てにするのは考えもの。「残していいのは思い出だけ」を心がけ、現地にゴミを増やさぬようエシカルな旅を楽しみたいものですね。

コロナ禍において山のライター、シラス漁師、鮮魚店の売り子、ポニーのお世話などの副業を始め、あらためて自分の好きなことを仕事にする喜びを感じている。1985年生まれの子育て世代。ペットは深海生物のオオグソクムシ 。