ビクトリノックスといえば、手のひらに収まるマルチツールが有名。最近はそのナイフ技術を生かしてキッチンツールを展開し、今では料理業界でもお馴染みのブランドとして定着している。
この度、人気アイテムのひとつ「トマト・ベジタブルナイフ」の折りたたみバージョンが発売された。どんな商品なのか、2人のアウトドアマンに使っていただき、切れ味や使い勝手などを聞いてみた。
波刃が肝!キャンプ料理にも便利な折りたたみナイフ
今回紹介するトマト・ベジタブル フォールディングナイフは、野菜やフルーツなどをカットするのに最適な小型ナイフ。従来品のトマト・ベジタブルナイフをベースに、刃を折りたためるように開発したものだ。
展開サイズは23cmでブレードの長さは11cmとなっており、これは従来品とほぼ同じ。収納サイズは13cmで、ポーチやサコッシュなどに入れやすいサイズ。
刃の種類はストレートと波刃の2種類がある。刃は1点ずつ研磨加工を施し、フランスパンなどの固いものから熟したトマトのようなやわらかいものまでサクッと切りやすいのが特徴だ。
同商品には、ライナーロックと呼ばれる刃を固定する機能を備えている。これは、使っていくうちに刃が内側へ入らないように防ぐもので、ロック部品を押して横にずらせばロックが外れる。最初はやや固めになっているので、何回か使って馴染ませるのがおすすめだ。
ハンドルは人間工学に基づき、握りやすいように設計されている。また、カットしているときに滑らないよう凹凸をつけた質感に仕上げている。食洗機OKなので、家で手軽に洗えるのも魅力である。
さらに、同商品はナイフ単品だけでなく、カッティングボードを同封したセットパッケージも販売。ボードにはウッドファイバー(木質繊維断熱材)という建築で使われる材料を採用している。刃にもやさしいうえに、伐採した木を原料にしていることから環境に配慮したものでもある。
ちなみに、カッティングボードセットのナイフは刃が波刃のみなので、購入時は注意しよう。
アウトドアマンに実際にナイフを使ってもらった
切れやすさと使いやすさを両立した新作ナイフ。使い心地はどうなのか、普段からアウトドアを楽しむ2名に試してもらった。
まずはアパレル会社で広報を担当する宮城義真さん。キャンプ歴は9年で、道具をスーツケースに入れたキャリースタイルでキャンプへ行く。最近はもっぱら料理にハマっており、アウトドア媒体でも料理を披露することが増えているそうだ。
「思った以上に切れ味がいいですね。野菜のカットだけでなく桂むきもサクサクできて、キャンプでも皮むきが楽にできそうです。波刃はブレッドナイフなどに採用されている形状なので、バケットを切るのにもいいなと感じました。
また、自分はキャンプ道具をコンパクトにして持ち運びたいので、ブレードをハンドルの中に収納できるのは嬉しいポイントです」。
次に使っていただいた方は、料理人の赤田直哉さん。普段は日本料理店の厨房に立って働いている一方で、プライベートでは赤田食堂という少人数限定のプライベートホームパーティーや出張料理を実施。キャンプ歴は8年で、キャンプでも調理道具を持っていってアウトドア料理を作っている。
「今回はタケノコの牛肉まきを切ってみました。波刃は切れにくいナイフだと肉がボロボロになったり、巻き料理の外側が剥がれてしまったりすることがあるんです。でも、このナイフは刃が細部まで鋭利にできているので、食材に負荷がかかりにくくスッと切れました。肉巻きを問題なく切れたのはスゴいですね。
トマト・ベジタブルと商品名にあるので野菜だけかなと思いましたが、自分は肉や魚などやわらかい食材を使った料理にも使おうと思います」。
ストッパーの使い方はあらかじめ練習しよう
野菜から肉料理まで幅広く使えることがわかったトマト・ベジタブル フォールディングナイフ。収納力にも長けているのでデメリットがないと思うが、ライナーロックは使う前に練習しておいたほうがいいだろう。
使い方がわからず、無理にブレードを収納しようとするとロックの部品が壊れ、刃を固定できなくなる恐れがある。説明書を読み、解除方法をマスターしてから使用しよう。
ビクトリノックスのナイフでキャンプ料理を作ってみよう
トマト・ベジタブル フォールディングナイフは、研磨加工を施して細部まで鋭利に作られていることから、家でもキャンプでも幅広い調理で使える。しかも、持ち運びに便利な小型のカッティングボードがあればさらに利便性が上がること間違いなし。どんなナイフを使おうか迷っている人は、検討してみてはいかがだろうか。
商品概要
ビクトリノックス「トマト・ベジタブル フォールディングナイフ」
価格:¥2,750
サイズ:23cm
収納サイズ:13cm
重量:42g
ビクトリノックス 公式ページ
https://www.victorinox.com/jp/ja