「オピネル」のナイフは高校生のときから使用してきた。ブレードはだいぶ傷んだが、新品を手に入れようと思えば、ほぼ同じものが今でも購入できる。「変わらない安心感」が同社の製品にはあり、まさにアウトドア界のクラシックな定番なのである。
だが、そんなオピネルがこのように進化するとは驚いた。フォルムこそ同社の定番品を踏襲しているが、ハンドルにはいくつもの機能を取り入れ、ただのナイフではなくなっているのだ。
地震や遭難時に役立つホイッスル付き!
付属のホイッスルは大きく鳴り響き、テストした都内の河原では吹くのをためらうほど。
カッティングフックは5㎜程度のロープは簡単に切断でき、むろんナイフの切れ味はそのままだ。
焚き火の「火おこし」もできる!
ファイヤースターターが作り出す火花の勢いも相当なもの。
スターターを削り取るように引っかくナイフの硬いステンレススチール素材との相性がよいのだろう。
バーナーに点火するくらいは簡単で、試しにティッシュペーパーに火花を散らしたところあっという間に着火してしまった。うまくやれば、ライターなしで焚き火ができるはずだ。