ワンポールテント(シェルター)は、ペグを打たないと自立せず、基本的にフロアレス(床の生地がない)だが、その重さに対して内部空間が広いので、アウトドアの上級者を中心に人気がある。かつてはゴーライトの「HEX」という名品があり、定番としてはブラックダイヤモンドの「メガライト」があり、新しいところではMSRの「フロントレンジ」がある(ノルディスクなどのコットン系ワンポールは、バックパッキングで運べる重さではないので除外します)。どれもアメリカのメーカーだが、今回は日本発のワンポールテントを紹介する。アウトドアライターの高橋庄太郎さんのブランド「SCREES」と、アウトドアショップWILD-1のオリジナルブランド「tent-Mark DESIGNS」がコラボレートして作った「ヤリ3×3」である。その名のとおり、3×3mという広い床面積と、2.3mという高い天井高が特徴といえる。ちなみに先にあげたテント2つと主要なスペックを比較すると下記のとおり。
・床の寸法
ヤリ:3×3m/メガライト:2.6×2.6m/フロントレンジ:2.74×2.74m
・高さ
ヤリ:2.3m/メガライト:1.45m/フロントレンジ:1.62m
・総重量
ヤリ:2.4kg(別売のアルミ合金ポール603gを含む)/メガライト:1.27kg(付属のカーボンポール含む)/フロントレンジ:0.91kg(ポール含まず)
・生地(ナイロンの厚さ)
ヤリ:40D/メガライト:30D/フロントレンジ:30D
軽さは他の2つに劣るものの、やはり広さと高さで秀でている。生地が他の2つより厚く、出入り口が2つ付いていて、裾のスカートも付いている(写真のキャプションで詳述します)などの利点があることを考えると、この重量も納得できるのではないだろうか。「メガライト」と「フロントレンジ」は、ウルトラライト派に向けて軽さを追求したトンがったテントだが、「ヤリ3×3」は居住性や使い勝手に配慮した親しみやすいテントである。
ヤリ3×3本体:32,780円
ヤリ3×3専用アルミポール:6,578円
※この商品は[通販サイト]「大人の逸品」から購入できます。
ヤリ3×3本体
ヤリ3×3専用アルミポール
https://www.pal-shop.jp/item/A55008001.html