イラストレーター&キャンプコーディネーターのこいしゆうかさんに女子ソロキャンパーのリアルなSTYLEを伺いました!
2008年から、女子だけでもキャンプができる! を掲げ、女子のひとりキャンプを牽引してきたこいしゆうかさん。『女子キャンプ』コミュニティ設立から10年、そのころと現在で変わったこととは?
「ここ1、2年で、女子キャンパーが増えました。当初は全体のキャンパーの1%にも満たなかったのに、先日開催したソロキャンジャンボリーというイベントでは、定員60人のうち、女子が10人! 漫画『ゆるキャン』の公式ツアーでも1割が女性でした」
女性にとっての道具の選択肢が増えたことが、大きな要因のひとつだとか。
「女子キャンパーに“コンパクトにするにはどうすればいいですか?”ってよく聞かれます。以前はキャンプといえば、重い、大変、面倒くさい、と思われてきましたが、女性にも手軽に立てられるテントが登場したり、カラフルな小物も増えて、キャンプの楽しさが広がりました」
バックパックは軽量かつオシャレに
バックパックの中身公開!
風で飛ぶほど軽量なフライチェア
体を包み込むエーライトのメイフライチェア。賑やかな柄が気に入って購入。
折りたたみテーブルの決定版
愛用者の多いSOTOのフィールドホッパー。490g。限定発売のブラウンを即買い。
表札作り職人の手作り鉄器
取りはずし可能な持ち手は長めで、焚き火で調理しやすい。アイアンワークスKORU作。
女子ウケ満点な超軽量焚き火台
特殊耐熱クロスを使用したモノラルのワイヤーフレーム。980gで収納性も抜群。
楊枝も掴めるトング
テンマクデザインの革巻きキングトング。バネがへたりにくく、耐久性も抜群の一級品。
自転車は最小限のギアでデイキャンプ
キャンプ場も、女子には重要なトイレ回りをきれいに整備したところが増え、お湯も出たりとうれしい限り。
「やっと仕事が終わって、家でひとりでお酒を飲みながら、iPadで映画を見る。なんか空しいでしょ。でもそれが、自然の中で焚き火を囲んでつまみを炙りながらだと、全然気分が違うんです。ソロキャンプはひとりの時間を贅沢なものに変えてくれる」
遠くに行かずとも、フラッとひとりで出かけられるのもソロキャンプの魅力。「同じ空間に友達がいても、個食、個泊ならソロキャンプと見なす(笑)。気を使わず、人と合わせなくて済むところがいいので、それを体現できればいいんじゃないかな」
森が深くてフリーサイトのあるキャンプ場がお気に入り。なおかつ、駅からのアプローチがよければ、サイコーだそう。
こいしさんこだわりの愛用品
ドイツ生まれの質実剛健バイク
小さくても安心な座り心地
ヘリノックスのチェアワンミニ。450gと同ブランド内でもっとも軽量。耐荷重は90㎏!
500gのポケッタブルグリル
笑’sのB-6君でおつまみを炙ったり、ときには焚き火台代わりに。たたむと厚み18㎜!
コーヒーセットは見た目にこだわる!
フィンランドの蚤の市で見つけたポットがお気に入り。一式バスケットに入れて携行。
¥300均を使ったアイディア・テーブル
¥300均で見つけた折りたたみ式の籠とウッドボード。上に乗せればテーブルに早変わり。
こいしゆうかさん
女子のひとりキャンプを広げるべく、雑誌、イベントと幅広く活動中。できちゃいましたシリーズ第2弾『私でもスパイスカレー作れました!』(サンクチュアリ出版)が発売。
※構成/大石裕美 撮影/中村文隆