コロナウィルスの影響でなかなか外に出られない日々が続いている家庭も多いのではないでしょうか。実は今、ストレスがたまりがちな自宅待機をすこしでも楽しもうと、自宅でキャンプごっこをするのがひそかなブームになりつつあります。
「おうちキャンプ」「ベランピング」などと呼ばれ、外に出られない状況を前向きにとらえて気分転換をする試みです。そこで我が家(夫婦と3歳半の息子の3人家族)でも、「おうちキャンプ」をやってみましたので、この記事ではその模様の一端をご紹介します。狭いベランダでもおうちキャンプできましたので、ぜひ参考にしてみてください。
おうちキャンプのポイントは「家の中での非日常感」
我が家のおうちキャンプのテーマは、「子どもも大人も楽しめる家にいながらの非日常感」。普段は忙しくてなかなかできないことも、時間をかけて楽しんでみました。
時間をかけてみんなで料理
まずはキャンプに欠かせない料理の準備です。朝から料理をはじめて、用意した品数は10品以上。我が家には3歳半のわんぱくざかりの息子がいるため、子どもにも手伝ってもらいながら2時間ほどかけてじっくりと料理を楽しみます。
子どもの好きな食べ物、おにぎりや茹でトウモロコシ、手羽先の唐揚げ、スナップエンドウなどのほか、夫婦共々お酒が好きなので、大人も楽しめるつまみも準備(チャーシューやゴーヤチャンプルー、タコのカルパッチョや島らっきょうなど)。余っていた野菜を整理できて一石二鳥。さらに食べきれない料理は夕飯にも回せるので一石三鳥です。
テントを張って、ブルーシートを敷きます
料理の準備ができたら、会場設営。ポップアップ式のテントとブルーシート、折りたたみイスを出しました。ポップアップ式のテントはおうちキャンプに最適です。しまうのも折りたたむだけなので、片付けも簡単。
いつもはビーチや公園で使っていたのに、家の中でテントを広げるという非日常感(背徳感?)に息子は大はしゃぎしていました。さらにベランダには折りたたみ式のイスとブルーシートを用意して、外にも裸足で出られるようにしました。これによりベランダに直に座っても食事ができます。実はこれがかなりよくて、中と外を自由に移動できるというのは想像以上に快適です。サンダルを履く行為をなくすだけで「これほどまでに生活の自由度が増すのか」と、私にとってはブレークスルーでした(大げさかもしれませんが)。
その他の演出としては、YouTubeで森の音響の動画を流したり、ベランダ菜園のトマトを収穫してみたり、要はアイディア次第だと思います。
用意ができたらおうちキャンプスタート
朝から用意して気がつけばすっかりお昼。窓を全開にし(虫が入るのはご愛嬌)、おうちキャンプスタート。
普段はテーブルとイスで食事をしているので、まず床に座って食事をすること自体に息子はよろこんでいました。この時だけはあまりお行儀を気にせず、各自自由に食事を楽しみました。それぞれ好きな食べ物と飲み物でお腹も心も満腹です。
自宅が狭小でもできる。おうちキャンプを楽しむ3つのコツ
最後に、やってみて感じたおうちキャンプを楽しむコツを紹介します。
自由な発想を持つ
おうちキャンプは、アイディア次第です。できることはやってみる、この精神が大切です。テントを持っていないのであれば、ブルーシートや段ボールで作るのもいいと思います。自由な発想でいろいろと試してみるのがいいのではないでしょうか。
準備はみんなでやる
準備そのものを楽しむのもおうちキャンプのコツです。もし家族でおうちキャンプをやるのであれば、準備はぜひみんなで協力しておこないましょう。子どもは「○○係」「○○部隊」に任命すれば案外率先してやってくれたりしますので、子どもの気分をのせながらスムーズに準備を進めます。
SNSのキラキラに惑わされない
SNSで「おうちキャンプ」「ベランピング」などと調べると、広いお庭やおしゃれな感じの部屋でキャンプをしている投稿が出てきたりします。それを見ると「うちには庭なんてないしな」とか、「こんなカッコいいギア持ってないしな」とか、「狭い部屋でやっても、むなしくなるだけだしな」とか思っちゃいがちですが、こんな時だからこそSNSの情報に惑わされず自分なりのおうちキャンプをやってみてもらいたいなと思います。
おうちキャンプで気分をリフレッシュしよう
自粛、自粛で自宅にこもりきりになると、どうしてもだんだんと気分が落ち込んできます。そんな時にはぜひおうちキャンプをやってみましょう。私の実体験としては、「おうちキャンプ」にはかなりのリフレッシュ効果があると感じました。また、「食べること」は生活の基本なので、料理に時間をかけて正解でした。自粛の有無にかかわらず、おうちキャンプは定期的にやってみようと思います(雨の日とか)。この記事をご覧の皆様も、この機会にぜひおうちキャンプにトライしてみてはいかがでしょうか。