愛犬と一緒にキャンプへ行きたい!という方も多いのではないでしょうか? 山や海辺で思いっきり遊ぶキャンプは、きっとワンちゃんにとっても最高の思い出になるはずです!
そんなワンちゃんと一緒のキャンプシーンや、お散歩の時などにも使えるロープワーク「馬つなぎ結び」をご紹介します!
馬つなぎ結びとは?
「馬つなぎ結び」とは、牧場などで馬をつなぐときに日常的に使われているロープワークで、「追いはぎ結び」とも呼ばれます。英名は「ヒッチング・タイ(Hitching Tie)」といいます。
この結び方の特徴は、馬がつながっている側のロープはそれこそ馬が力一杯引っ張っても外れないのに、反対側の端を引くと一瞬にしてロープがほどけること。
馬をつなぐ際に、固結びなど他の結び方をしていると、ほどきたいときに結び目が固くしまってロープが外れなくなることがあります。またカラビナなどを使ってつないでも、馬は力が強いため、強く引っ張った拍子に曲がって壊れてしまうことがあります。
この「馬つなぎ結び」でつないでいれば、馬が引っ張っても決して外れないのに、必要に応じて一瞬にしてほどくことができます。なので、馬をつなぐときは必ずこの馬つなぎ結びが使われているのです。
馬つなぎ結びの活用法
馬をつなぐとき以外にも、「馬つなぎ結び」はさまざまなシーンで活躍します。
- 犬などの動物をつなぐとき
- 洗濯ロープを結ぶとき
- テントやタープを張るとき
「馬つなぎ結び」の特徴は、片方の端はどれだけ強く引いても決して外れないのに、もう片方の端を引くとロープが一瞬にして外れることです。
「結び目が緩まないようにしたいけれど、用が済んだらすぐに外したい」そんなシーンで使えるロープワークです。
結び方
1.まずは手ごろな結び場所を見つけましょう。
実際に馬をつなぐ時は頑丈なポールに金属製のリングを取りつけたものを使いますが、小型犬くらいなら手ごろな柵、手すり、木などで大丈夫です。力の強い大型の場合は、ある程度の太さがある金属製のポールなど、十分な強度のある場所を選んでつないでください。
2.ロープの中ほどのところを曲げ、輪を作ります。
支柱に片方のロープの端をまわす方法もありますが、ここでは輪を作ってまわす方法を紹介します。どちらの方法でもできる結び目は同じです。
3.工程2で作った輪をひねり、交差させて「×」の形を作ります。
4.動物がつながっていない方の端にもうひとつ輪を作ります。
5.工程3で作った輪を、工程4で作った輪に通します。手前から奥に通すのがポイントです!
6.結び目をギュッと絞れば完成です!慣れると1〜2秒でさっと結べるようになりますよ。
動物がつながっている側のロープは、どれだけ強く引いても外れません。むしろ引けば引くほど締まります。
逆に動物がつながっていない側を引くと…。
一瞬にしてロープを外すことができます。
ただ、人間の動きをじーっと観察している賢い動物や、好奇心旺盛でロープを噛むのが大好きな動物は、自分で反対側のロープを引いて結び目を外してしまうことがあります。
その場合は輪の中にロープの端を通しておくと、簡単に外れなくなりますよ。
ロープの端が長くなりすぎる場合は、鎖編みのように編んでしまいましょう。鎖編みをしておいても、端を引けば結び目をすぐ外すことができます。
便利なロープワークを日常使いに!
動物が繋がっている側はどれだけ強く引いても外れず、反対側を引けば一瞬にして外れる「馬つなぎ結び」。
慣れてしまえば1〜2秒で結べてしまうので、ペットを飼っている方は覚えておいて損はないですよ。
難しそうに見えますが、そこまで複雑な結び方ではないので、ぜひ覚えて日常に取り入れてみてくださいね。