ウィルスや花粉、粉じんなどを防ぐためにはマスクが必要です。ただ、なかなか手に入らない状況やちょうど切らしているといったタイミングでは自作する方法もあります。一般的な不織布マスクと比べて自作マスクの効果はどうかというと、ウィルスをベースに考えたときは繊維の織り目が大きいため飛沫(ひまつ)を防ぐ効果は少ないといわれています。ただし、大きな飛沫をおさえ、かつ湿度も保ってくれる可能性があるため、身を守るというよりも”他人にうつさないようにする”、”周りに対して視覚的不快を防ぐ”といった効果は大きいようです。
今回はバンダナを使って、見栄えも悪くなく、使う気持ちになれる形状になることをベースに考えました。また、「切る」「縫う」「他のパーツを使う」というつくることが憂鬱になる条件は無くし、「折る」「ねじる」「結ぶ」といった簡単な動作でできる方法を紹介します。
簡単バンダナマスクのつくりかた
1:バンダナを用意する
バンダナは好きな柄で問題無いが、洗濯済みで清潔なものを用意する。僕の顔は少々大きいので今回使ったバンダナのサイズは55cm×55cmです。
2:バンダナを配置する
バンダナの裏面を表にして菱形になるように配置する。
3:バンダナの上下を折る
バンダナの上下角がある部分を点線あたりで上下に谷折りで折る。折り方は次の通り。
はじめに上部を折り、次に下部を谷折りで折る。
写真は上下折り終わった状態。上下の角を少し重ね、折る回数を増やして布の枚数を増やすことで少しでも飛沫を防げる可能性をあげている。
3:さらに半分に折る
点線に合わせてちょうど半分になるように谷折りで折る。
このとき、上下の幅が自分の顔の鼻の上から顎の下までになるように調整する。装着時は、写真を見て上部に鼻、下部に顎がくるように配置する。
4:両サイドをねじる
バンダナの中心から両サイド同様に2回ずつ程度ねじる。ねじった後は、両サイドが紐状になるように少し引きながらさらにねじる。
写真は両側をねじった状態。ねじらずに残しておく場所の幅は、おおよそ両側の顎の関節よりも前(またはもみあげよりも前)にくるように調整する。
5:装着する
鼻と顎にほどよく布が被るようにあてたら、ねじった部分を軽く引く。
バンダナのねじった部分を後ろに回し、一度結ぶ。
さらにもう一度「本結び」になるように結ぶ。
7:微調整する
きつさ、口周りの空間などをバンダナを引きながら調整したら完成。
結ぶ部分をねじることで、顔へのフィット感や隙間を減らす役割を担ってくれる。また、ただバンダナを巻いたよりも見栄えが良くなっている。
「折る」「ねじる」「結ぶ」といった作業で様々なことに応用できる能力は、応急救護の時やキャンプでも役に立つ能力です。簡単につくれるバンダナマスク、みなさんも挑戦してみてください。