日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.58
幼稚園で面白いプロジェクトがはじまった。「園児と一緒に園庭を自由な遊び場にしていく」という1年間を通した長いプロジェクトだ。
※第3弾の活動はココをクリック
これまで時間をかけて様々な遊びを子ども達と展開してきて、実感できるほど子ども達の「遊び脳」は活性され、そして機が熟してきた。
もはや園庭の至る所があらゆる方法で遊び尽くされるようになってきた
「園庭で何して遊ぼうか?」の質問に対して、今まではサッカーや鬼ごっこなど定番の遊びが多かったのが、僕の想像を超える面白そうな遊びが出てくるようになったのだ。
僕はこのタイミングを逃さないように、子ども達に宿題を出すことにした。宿題は「園庭にどんな遊び場所があったら楽しいか?」というもので、紙も、画材も構図も全て自由に設計図を描いもらった。この日は僕自身心待ちにしていた設計図のプレゼンの日だった。
先生曰く、子ども達は遊びの合間を縫ってたくさんの設計図を描いてくれていたそう
教室に集まったたくさんの子ども達は、今日も何が始まるのかを楽しみにしてくれているのが表情から読み取ることができる。僕は早速子ども達が描いた設計図を披露してもらうことにした。
子ども達は、我先に手を上げて自慢げに自分のプランを次々と披露してくれる。普段はなかなか手を上げて発言するのが得意ではない子どもも目をギラつかせながら発表のタイミングを狙っている。開かれた場は、何を言っても、どう表現しても全部正解。だから誰もが楽しくプレゼンできるのだ。
お城、エレベーター、トンネル、観覧車、長くて早い滑り台、一度も地面に下りなくても移動できる空中の遊び場…など、予想通り僕の想像を大きく超えるアイデアが場に投げられることとなった。
発言する子どもは必死に思いを言葉に載せてプレゼンをする
周りの子ども達は、そのプレゼンを聞き逃すことなく真剣に聞く
ポジティブな空気の中で思いを発言するのは子どもにとっても楽しいことのようだ
僕の仕事は、子ども達のアイデアを整理しながら確認することだけ
解釈の仕方が違うと容赦なく修正依頼の声が飛んでくる
この熱量は、教室のガラスが溶け落ちるのではないかというほどで、僕自身もワクワクしてきて、そして全てを実行しないと気がすまなくなってきた。
もちろん全てを形にするのは難しいが、子ども達と合意形成の場を持ちたくさんのアイデアの中からいくつかの遊び場づくりの実行を約束した。ここからがいよいよ本番。夢の遊び場を子ども達と一緒に作っていきます。
協力:町田自然幼稚園
注意:これらの遊びは、正しい知識を持って安全管理をしっかりとして行っています。安易に真似をしてケガをしないように注意してください。