ベランダで夏野菜を作ろう!プランターを使った「ミニトマト作り」の3つのコツ
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    2023.06.06

    ベランダで夏野菜を作ろう!プランターを使った「ミニトマト作り」の3つのコツ

    忙しくてなかなか遠くのアウトドアフィールドに出かけられない人も多いと思います。そんな方に、家でもできる自然遊びを紹介します。特におすすめするのが、庭やベランダで野菜を育てる家庭菜園。皆さんもこの機会に庭やベランダで、野菜作りにチャレンジしませんか?

    夏野菜といったらこれ!ミニトマトを育て方

     春から育てる夏野菜といえば、なんといってもトマトやピーマン、ナスやキュウリなど果菜類が人気です。中でもミニトマトは味と調理の手軽さもあって、一番人気の野菜です。

    「今まで野菜を育てたことがない」「チャレンジしたけど失敗した!」そんな方も多いでしょう。でも安心してください。これから説明する植え付けの3つのコツさえ押さえれば、初心者でも野菜は簡単に育てられるんです。

    夏野菜を育てる3つのポイント

    良い苗を手に入れる

    植え付け時期になると、種苗店はいつも大にぎわい。

    ミニトマトやピーマンなどの果菜類は、通常、20cmほどに育った苗を購入します。この苗が、なんといっても一番大切。最適な生育具合の苗を選ばなければいけません。それを解決するのが【種苗店で買う】ことです。

    見たことない、という方も多いと思いますが、ぜひ一度「住んでいる地域+種苗店」でネット検索してみてください。少しでも畑があるような町であれば、たいてい種苗店はあるものです。

    種苗店は、プロの農家さんも利用するお店、最適なタイミングで最適な苗が販売されます。選び方がわからなければ店員さんに質問してみましょう。

    ちなみに私がプランター栽培でおすすめする果菜は、ミニトマト、ピーマン、ししとう、唐辛子。これらはベランダのプランターでも十分に育つ果菜です。

    逆に避けたほうが良いのが、ナス、パプリカ、大玉トマト、これらは育成条件が厳しく、コツが必要だったり美味しい果実が取れなかったりします。

    最適な時期に植える

    野菜にはそれぞれ生育に最適な気温があります。関東の平野部であれば、先にあげた果菜類は4月末〜6月まで植え付けられるはずです。最適な時期に植えれば、あとは水と栄養分ですくすく育ちます。

    地域によって最適な植え付け時期に違いがありますので、これも合わせて種苗店で聞いてみましょう♪

    地元のお店が一番、その地域の植え付け時期を知っていますよ。 

    プランターのサイズ

    実は多くの初心者が陥るミスがこれで、野菜に対して小さなプランターに植えているケースをよく目にします。ミニトマトやピーマンは最低でも60cmほどに育ち、途中で植え替えることはないので、最終的なサイズに合わせたプランターを用意する必要があります。

    おすすめのサイズは、ずばり「10ℓ」。鉢の号数でいうと「11号」を選びましょう。場所に余裕があれば「12号」を選んでください。もちろん自宅のお庭に植える方はここは心配いりません。

    それでは道具を揃えて実際に植え付けてみましょう。

    必要な道具と植え付け方

    10ℓサイズのプランターの代用はバケツが便利。

    用意するもの

    • 深鉢プランター:10ℓ1個
    • 底石:軽石1L
    • 仕切りネット:適量(あれば)
    • 培養土(必ず野菜用、の表記があるもの):10ℓ(目減りするので少し多めに)
    • 支柱:1m〜×3本
    • 麻紐:1束

    まず10ℓ以上の縦長のプランターを用意します。身近なもので安く済ますのであれば、100円ショップのバケツの底に5箇所ほど穴を開ければ即席プランターが作れます。

    鉢の底に通気性を上げるための底石を1cmほどの厚みで敷いてください。片付ける時のためにその上に仕切りネットを敷いておくと便利です。底石をネットなどに入れて置いても構いません。

    その上に培養土をたっぷり注ぎます。鉢の上縁いっぱいまで入れましょう。

    植えるポットのサイズに合わせたくぼみを作りましょう。

    植え付け方は簡単、まず土の表面を軽く馴らし、拳を握って中心に押し付け、苗のポットが入る深さのくぼみを作ります。穴を掘るのではなく、周りの土を押し固めることで、あとで苗が倒れやすくなるのを防げますよ。

    苗をポットから抜き、そっと中央のくぼみにおいて土をかぶせます。苗の周りの土を少し強めに押さえてあげて植え付けは完成です。 

    苗を支える支柱を作ろう!

    野菜のプランターに支柱が刺さっている光景をよく目にします。果菜類は成長とともに重さで茎が折れてしまうことがあるからです。これを防ぐため、支柱を立てて苗を支えてあげましょう。

    根元の太さが1cmほどでまっすぐ120cm以上伸びているものを見つけましょう。

    今回用意した支柱は実は自然素材。春の時期ならまだ河原などで立ち枯れているセイタカアワダチソウの茎を使ってます。これが軽くて丈夫、そして茎もまっすぐで、紐などが滑りにくいオウトツがあって便利なんです。

    もちろん市販の園芸資材を使っても大丈夫ですよ。

    はさみ縛りで三脚型に支柱を刺します。

    支柱の差し方にも色々あるのですが、今回は三脚型の仕立てをします。深さが限られるプランターでも安定するおすすめの仕立て方ですが、斜めに支柱を刺すので深鉢だと苗の近くに支柱が通ることになります。根が育つ前なら問題ないので、必ず植え付けの時にやりましょう。

    支柱を3本結ぶ方法ははさみ縛り。今回は全長120cmほどの支柱を下から50cmの高さで縛ります。この仕立ては縛った場所から上の部分が重要で50cm以上は長さを確保します。ここに成長とともに伸びてくる枝を結んでいくからです。

    はさみ縛りができたら鉢に刺しましょう。先ほど植えた苗の根を傷つけないよう注意してくださいね。

    紐をひねることで葉の絡まりを防ぎ、クッション性が上がります。

    支柱が刺さったら最後の仕上げです。まだ根を張っていない苗は風に弱く茎も折れやすくなっていますので、支柱から麻紐を伸ばして吊るしてあげます。60cmの麻紐の半分の長さではさみ縛りしたすぐ上の支柱に結びます。結び方は巻き結びが便利ですね。

    そのまま左右に余った紐をねじって降ろしていき、苗の上から1/3ほどの位置で緩く輪を作り結んであげます。紐に遊びがないと、風で擦れて苗を傷めてしまします。少し緩めに吊るしましょう。

    これで完成です。最後に水をたっぷりあげましょう。

    今回の植え付け方で、ピーマン、ししとう、唐辛子も栽培できます。これから1週間ほどで根をしっかり張り、そこからはぐんぐん成長していきます。2〜3週間ほど経ったら、余分な芽を取るメンテナンスをしていきます。

    私が書きました!
    未来農場CropFarm代表
    宮原 悠
    家族が楽しめる体験農園のプロデュースを生業とし、かたわら発酵クリエイターとして味噌作りなどの食農イベントも多数開催。「自然力の鍛錬」を活動のモットーとして、農業を主軸に狩猟、釣りなどオールラウンドに自然を楽しむ。https://www.facebook.com/cropfarm.jp/

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