あなたの薪ストーブ、冬以外は眠っていませんか?
奥武蔵の山は日も短くなって、秋の匂いが深まってきました。夜な夜な訪れる訪問者のガサガサという物音に、ミニチュアダックスフンドの飼い犬ジェナは決まって吠えたてるのですが、私は未だその訪問者には遭遇していません。翌朝、土を掘り返している跡を見つけると猪が来ているのだろうと、近所の方が教えてくれました。 都会では闇夜の人影に怯えますが、山では獣の影に怯えますね。どうか遭遇しないことを願うばかりです。
さて、数年前から冬キャンプを楽しむ方がどんどん増えています。キャンプ場にはたくさんのテントから突き出た煙突の煙が立ち上る光景は、キャンパーの冬の風物詩と言えますね。でもこの薪ストーブ、冬以外は物置などに眠っていませんか?
かくいう私も昨年までは大きな段ボールに入れて眠らせていましたが、1年の3分の1程度しか使わないのは何かもったいない気がしてならなかったので、今年の夏から薪ストーブを調理用の窯として利用することにしました! 冬は暖房目的のため200℃前後の熾火にはできませんが、春~秋は熾火での料理が存分に楽しめます。それでは私がどのように薪ストーブ料理を楽しんでいるかご紹介したいと思います。
私が愛用している薪ストーブはこれ!
私が今年の冬から使っている薪ストーブは、石村工業株式会社の「クラフトマンC3」という鋼製の薪ストーブ。 購入の決め手は、外気を吸引して薪を燃焼させるため、テント内で不完全燃焼による一酸化炭素中毒が発生しない仕組みになっています(別売の外気導入ユニットが必要)。
過去に薪ストーブを焚いたテント内で、強い頭痛を経験した私には大きな決め手になりました。 ただひとつ気になる点は、重量が28kgもあるので女性一人では到底持ち運びできず、女性二人でなんとか運べるかどうかというところ。アウトドア兼用でありながらもそれなりの重量があるので、ソロキャンプというよりはグループキャンプやファミリーキャンプ向けの薪ストーブと言えます。 特にお子さんのいるファミリーキャンプでは安全第一という面において、とても安心できるストーブです。
窯として使うときの便利道具のご紹介
こちらの「クラフトマンC3」はもう一つ大きな利点となる特徴があります。縦横幅38㎝ある側面が扉になっているため、ダッチオーブンやスキレットがすっぽりと内部に納めやすい構造になっていること。 窯として使うときはホームセンターなどで販売されているゴトクを設置して、その上にロッジ社製のサービングポットやスキレット、ラウンドグリドルなどを置いてピザやローストビーフ、グラタン、パンなど調理して楽しんでいます。
アイアン製品はとても高温になりますから、ストーブグローブを忘れずにご用意しましょう。このほか、時計型ストーブは扉が小さいですが上部にある組フタを外して内部で調理が楽しめると思います。 いろいろと工夫して薪ストーブ料理を楽しんでください!
最後に、薪づくりに揃えたい道具たち
ホームセンターなどでは意外に高価な薪も、個人売買サイトだったり、地域の山林ボランティアなどを見つけられると無料で手に入れることもできます。そういった場合は引き取り時に原木のままだったり、玉切りされた状態だったりと、まだ薪として燃やせる状態ではないことが多いので、 薪づくり用にノコギリ、大型斧、小型斧があるととても便利だと思います。
私はこれから移住する山暮らしでは暖房用として薪ストーブを使う機会が多くなりますので、山林ボランティアに参加して薪を調達する計画です。ガソリンチェーンソーを用意して初めて玉切り経験もしますので、いずれ体験記をコラムに書きたいと思います!
それでは、次回もお楽しみに!