「タイはたいでも」カラフルで個性的なタイたち~前編~
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海・川・カヌー

    2021.05.06

    「タイはたいでも」カラフルで個性的なタイたち~前編~

    私が書きました!
    海の生物ライター
    真木久美子
    海の生物のたちの生活を伝える海の生物ライター。西伊豆大瀬崎のダイビングショップ「大瀬館マリンサービス」の現スタッフ、ダイビングインストラクター。顕微鏡ではなく、実際に潜って自分の眼で見るプランクトンの観察、撮影がライフワーク。ブログ「まいにち大瀬崎」。

    春は進級や就職など、「おめでタイ」がたくさんある季節。日本人にとってお祝いの時に欠かせない「鯛」ですが、日本の海水魚には実はとてもたくさん「タイ」と名の付くお魚がいるんです。タイはタイでも果たしてどんなタイなのか? 新年度の「ああしタイ、こうしタイ、やってみタイ」という抱負とともに、写真盛りだくさんの大サービスでご紹介します。

    「ブダイ」はタイじゃない!?

    水中カメラマン堀口氏が以前ダイビングインストラクターとして屋久島で働いていた時のこと。遊びに来た姉と食事に行き、店員さんが「ブダイです」とお刺身を運んできた。姉は「わぁ~タイのお刺身だ!」と喜んだ。

    堀口氏は「姉さんが思ってるタイって”マダイ”じゃないの?」と思ったが、嬉しそうな姉の気持ちに水を差を刺さないよう自分のお刺身も快く譲った。実はブダイはベラの仲間で、「マダイ」とは異なる魚だ。ブダイの仲間は鹿児島や沖縄で刺身で食べられ、もっちりとした食感がおいしい。

    ブダイ 静岡県大瀬崎

    刺身でも食され、歯ごたえがあって美味。「タイ違い、ブダイのお刺身食べてみタイ!」

    オオモンハゲブダイ 沖縄県西表島

    眠るときは粘液でマユを作る。「仕事はさっさと終わらせて、おうちのふとんでゆっくり寝タイ!」

    「コブダイ」もベラの仲間

    オスはひたいがせり出し、立派なこぶとなるコブダイもベラの仲間。ベラというと小さな魚というイメージがあるが、大型のベラはド迫力だ。

    コブダイ 千葉県波左間

    いかついオス同士が口あけてぶつかり合うバトルは迫力がある。
    「話合わせるばかりじゃなく、たまにはケンカもしてみタイ!」

    「イシダイ」「イシガキダイ」「タカノハダイ」はタイの仲間?

    イシダイやイシガキダイは、釣りでもおなじみの「タイ」たちだ。本州のダイビングでもよく観察される。

    イシダイ 静岡県大瀬崎

    老成した成魚は口が黒いのでクチグロとも呼ばれる。腹黒ではない。
    「やっぱりボーダー柄の服はもっておきタイ!」

    イシガキダイ 静岡県大瀬崎

    石垣模様。「旅行できるようになったら石垣島とか行ってみタイ!」

    タカノハダイ 静岡県大瀬崎

    体はシマシマ尾はドット柄。「シマシマやドット柄以外の服も挑戦しタイ!」

    マダイに似ている「コロダイ」

    コロダイ 静岡県大瀬崎

    一見マダイっぽい? 「もっとキャラ出しタイ!」

    ダンディーな「ヒゲダイ」

    ヒゲダイ 鹿児島県南さつま

    あごひげがダンディー。「ひげとか伸ばしてイメチェンしタイ!」

    カラフルな「タテジマキンチャクダイ」

    タテジマキンチャクダイ 沖縄県石垣島

    ダイバーには「タテキン」の愛称で呼ばれる。英名は「エンペラーエンゼルフィッシュ」ってかっこいい名前。「オトナっぽくふるまいタイ!

    タテジマキンチャクダイ幼魚 静岡県大瀬崎

    ダイバーの間で「うずまき」と呼ばれる。「子どもの頃みたいにかわいいって言われタイ!」

    殿様みたいな「トノサマダイ」

    トノサマダイ 鹿児島県南さつま

    タイだけでも十分偉い魚のような気がしますが、さらに「殿様」がつきます。「自己肯定感、殿様級に上げてみタイ!」

    マダイ 静岡県黄金崎

    タイはタイでもいろんなタイがいるってこと、お分かりいただけましたでしょうか? まだまだいろんな「タイ」がいますので後編に続きます。

    コロナや不景気、気がめいることがたくさんあるけれど、そんな中でも楽しいこと見つけて今の時間を楽しみタイ!!

    写真  :水中カメラマン 堀口和重
    日本の海を中心に海洋生物やそれに携わる被写体を1年通して撮影。撮影した写真は新聞やダイビング雑誌などのメディアに掲載、セミナーなどのカメライベントなども開催。水中の生き物の面白い姿や、面白い生態を知ってもらいたいと、海と人の関わりをテーマに撮影している。

    撮影協力:大瀬館マリンサービス/ダイビングショップ SB
    /オーシャンドリーム /西表島ダイビングセンター遊びなーら/黄金崎ダイブセンター /(順不同)

    NEW ARTICLES

    『 海・川・カヌー 』新着編集部記事

    カナダ・オンタリオの由来となったマジカルな湖の景色を見よ!

    2024.12.08

    海で初日の出を眺めよう。エリアごとにおすすめスポットを紹介

    2024.11.25

    釣り場に適した靴とは?3種のソールの使い分けを解説!

    2024.11.23

    初心者必見!ルアーフィッシングで釣果をあげるためのキホン4原則

    2024.11.18

    古き良き日本の港町、千葉・勝浦でのサーフスタイル

    2024.10.23

    我が人生の宝 熊本・天草の波について

    2024.09.28

    "ヨット単独無寄港無補給世界一周"国内最年少記録!木村啓嗣さんの偉大なる231日間の挑戦

    2024.09.26

    ダイバーは見た!死の淵にありながらも産卵し、命を繋ぐサンゴの生きざま

    2024.09.26