皆さん、初めまして! プロフットバッグプレイヤーの石田太志です。
突然ですが、「フットバッグ」というスポーツをご存知でしょうか。日本ではまだ馴染みがないですが、実は海外では1970年代からある歴史あるスポーツなのです。
このフットバッグというスポーツを複数回に分けて紹介しますので、ぜひ皆さんもアウトドアで楽しんでもらえれば嬉しいです!
フットバッグとはどんなスポーツか
フットバッグとは、バッグと呼ばれる直径5cmほどのお手玉のようなボールを、足を使って様々な技を繰り出すスポーツです。一人だけでなく、複数人で蹴鞠(けまり)のように輪になり、落とさないように蹴って遊ぶアクティビティとして親しまれています。
1972年に、アメリカ・ポートランドで医者が膝を手術した患者のリハビリトレーニングとして、靴下に豆を詰めて蹴ってもらったのが始まりとされています。そのため、子供たちはもちろん高齢者のリハビリまで幅広い年齢層の方々に楽しめるもので海外では有名です。
プロフットバッグプレイヤーについて
自分はプロフットバッグプレイヤーとして活動しています。「フットバッグにプロってあるの?」と思う人もいるでしょう。それもそのはず。プレイヤーとして仕事をしているのは日本で僕だけ。
2011年までとあるアパレル会社で働いていましたが、フットバッグが楽しすぎて退職し、現在日本でただ一人のプロフットバッグプレイヤーとして、メディア出演やパフォーマンス活動、講演活動等も精力的に行っています。
また、現役のフットバッグ選手でもあり、毎年開催されているフットバッグの世界大会「World Footbag Championships」に出場しています。同大会では2度優勝し、アジア人初の世界一になることができました。
昨年は「Footbag US Open Championships」に初出場し初優勝を達成。また日本の全国大会でも優勝し、史上初の2カ国のチャンピオンにもなりました。
そして、世界一になることと同じくらい大きな夢だった、フットバッグ界の殿堂入りもアジア人として初めて達成することができました。これは600万人いるプレイヤーの中で過去47年の間に79人のみ選出されているものです。
フットバッグとアウトドアは好相性!その理由とは
ここからは、そんなフットバッグマニアがこのスポーツの魅力を存分に紹介します!
フットバッグをする際のスペースは?
フットバッグは一人でプレーするなら2×2mあれば十分で、4人で蹴鞠のように遊ぶなら最低3×3mあれば楽しく遊べます。キャンプサイトの区画は8×8mが多く、大人数で遊ぶなら厳しいですが、1〜2人くらいであれば問題なく遊べます。
また、バッグはとても小さくやわらかいため、ポケットやバッグの小物入れスペースなどに入れて気軽に持ち運ぶことができるのもポイント。さらに、バッグはお手玉のような材質なので、コロコロと遠くに転がっていってしまうこともなく、柔らかいので何かを壊してしまうような心配もありません。
フットバッグをする際の注意点は?
フットバッグは、個人で遊ぶフリースタイルは運動量が多いため、気温が高い日や直射日光がたっぷり降り注いでいる日は避けたほうがいいでしょう。複数人で遊ぶ際にはあまり運動量はないため、水分補給をしながら遊べば問題ないでしょう。
また、ぬかるみがある場所は滑りやすいので注意が必要です。特に早朝の朝露で濡れた芝生はツルッと滑りやすくなっているので、キャンプ場では場所を間違えないように。
そのほかには、プレーに集中していると周囲の様子が見えなくなってしまい、前方後方の人とぶつかってしまう可能性があります。キャンプだとペグやガイロープに引っかかる可能性があるため、できるだけ広い場所で、周囲に誰もいないことを確認してやってください。
次回以降もフットバッグの楽しみ方をどんどんお伝えしていきますね。皆さんがアウトドアでフットバッグデビューして頂ける事を楽しみにしています!
サムネイル画像提供/晃南土地