クライマーじゃなくても大丈夫!拇指岳〜千羽ケ嶽のハイキング
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    2020.11.21

    クライマーじゃなくても大丈夫!拇指岳〜千羽ケ嶽のハイキング

    拇指岳。読めますか?

    「おやゆびだけ」と読みます。「拇」はこの一文字で「おやゆび」の意味があるそうです。小豆島に来て初めて知りました。

    そんな親指が、まさに「いいね!」の形をした山、というか「岩場」が小豆島にはあります。そこはロッククライミングで人気の場所ですが、ハイキングもできると聞いていたので秋晴れの日に登ってきました。

    上図の山の右手にちょこっと出てるのが拇指岳。この写真は山の西側からですが、この角度から見ると亀にも見えますね。

    この拇指岳、小豆島の東海岸、橘(たちばな)という集落にあります。
    今回歩くのは、地図(小豆島遍路地図)の中の緑の点線、拇指岳を抜けて千羽ケ嶽(せんばがだけ)まで行く「千羽ケ嶽コース」です。

    スタート地点は、「橘」バス停。始めはゆるやかに山に向かって登っていきますが、地図上に「わかりにくい分岐」と書いてある地点の後から、山の中の急勾配が始まります。

    はい。ここからです。思わず「ここからっ?」と笑って二度見してしまったほど登山口が狭く、色んな方の手書きサインが示してくれています。今まで入り口を見過ごす方がよほど多かったんでしょうね。

    始めは、まぁ普通に森の中を歩く感じ。

    だんだんと、ゴロゴロした岩が目立つようになってきました。

    ふと先を見ると、森が切れて少し明るくなっていたのでもう上に着くのかな? と思いきや。
    岩肌様のお出ましです。

    この辺りから、山登りではなく岩登りになります。

    要所要所にロープを垂らしてくれています。いつもハイキングに行くたびに、こうしてどなたかが整備してくれていることに感謝せずにいられません。この拇指岳も、手書きのサインやらロープやら、結構マメに手入れしてくださっている様子から、お山への愛を感じました。

    距離はそんなにありませんが、とにかく岩を登ります。ロッククライマーの方からは「こんなものクライミングのうちに入らない」と言われそうですが、素人にとっては立派な岩登りなのです。

    そして、岩肌を登りきりました!

    登りきった先は拇指の上だとてっきり思っていましたが、着いたのは「拇指平(おやゆびたいら)」と言われるらしい、拇指と町の絶景を眺めることができる最高の場所でした。

    登ってきた橘の集落が眼下に見えます。

    写真用に岸壁に座ってみましたが、この拇指平、テント2つは張れそうなくらいの広さがあります。キャンプしてここから朝日を臨んだら最高だろうなぁ。

    ちなみにロッククライマーたちはこの周辺でクライミングを楽しむようで、もちろん拇指にも下から直接登るようです。小豆島在住のクライマーによると、クライミングしなくても山側から拇指の上まで行ける道があるとのことですが、後日聞いたので今回レポートできないことをお許しください。

    この後は、千羽ケ嶽の頂上へ。この後は特に岩登りはなく、普通にハイキングで登れました。

    標高371mの千羽ケ嶽、到着!

    頂上は、こんな岩場が固まっているのでなんとか一人ずつ立てるくらいの広さしかありません。山の上でランチ予定なら、さっきの拇指平が最適です。

    登り始めて頂上まで、休憩時間を入れなければ約1時間。このまま来た道を戻れば2.4km、約2時間のコースです。ただ、さっきの岩を降りていくので下りに弱い方は要注意。

    下りは違う道を行きたい方。この西側にある粟地ダムへと抜ける道もあります。

    (注)この千羽ケ嶽~粟地ダムルートは、小豆島お遍路がまとめられている最新のお遍路地図には表記されていません

    このルートは、岩場もなく森の中を抜けていくだけの道です。地元の方が紐で道しるべをつけてくれているのでほぼ迷わず行くことができます。

    ただし、拇指岳に比べて歩く人は少ないようで、時々道しるべが古くなっていて分かりづらい場所がありますので要注意。

    山道を抜けたら、車が通れるくらいの道に出ます。その後はひたすら粟地ダムを目指しますが、この車道がまぁまぁ長いです。粟地ダムは桜の名所で春はとてもきれいなので、春に歩けば桜を見るためにモチベーションが保ててお勧めです。

    お疲れ様でした! 橘から歩き始めて粟地ダムまで行くと、約3km、2~3時間のコースです。

    ちなみに、ぐるりと一周してみたい方には、地図上の「岡之坊」から橘へ抜ける歩き道もありますよ。これはお遍路道であり、トンネルができる前まで地元の小学生の通学路でもあったとか。なかなかいい道なので後日詳しくご紹介したいと思います。

    私が書きました!
    ゲストハウスオーナー
    アイエアナロン範子
    ゲストハウス「Sen Guesthouse」を夫婦で経営。香川県出身。ニュージーランドのホステルで働いてから、世界中の旅人が「自分の家」のように帰ってきてくれるゲストハウスを将来作りたいなぁと大阪のゲストハウスで修行した後まずは松山で6年半ゲストハウスを開き、Senの第二幕として小豆島へ移ってきました。四国から、関西・本州・世界に近い立場として、もっともっとディープな四国ファンを増やしていこうと思います。Sen Guesthouseホームページ

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