おんなひとり、お遍路しながら88の煩悩について考えてみた―煩悩④ 4番礼所「大日寺」
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  • 日本の旅

    2018.01.25

    おんなひとり、お遍路しながら88の煩悩について考えてみた―煩悩④ 4番礼所「大日寺」

    弘法大師が42歳のとき、この地に長く留まり修行した場所。修行しているときに大日如来を感じたという。55cmほどの大日如来を一刀三礼して掘ったことから、寺の名前は「大日寺」となった。

    4番礼所に向かう途中にある床屋のポスター。「男人、決意の丸坊主。女人、覚悟の丸坊主」とある。時間やお金をかけてお遍路するよりも丸坊主にした方がずっとスッキリするのでは。

    へんろ道の途中で神奈川からきた女性に出会った。神奈川から徳島まで夜行バスで来て、一泊二日のお遍路だそう。お遍路中に出会う人は、お遍路同士だからかフレンドリーな人が多い。一回会った人とどこかで再会することも多く、人の縁を感じやすい。

    へんろ道を示す札。札にはいろいろな種類がある。道しるべになるだけでなく、格言が書かれていたり、弘法大師に帰依する「南無大師遍照金剛」と書かれていたりと、札を見つけるのが楽しくなる。

    大日寺の朱塗りされた山門。上部が鐘撞き堂になっている。工事中で近づけないのが残念。

    境内。人里離れた静かな渓谷「黒谷」にあり、かつては「黒谷寺」と呼ばれていたことも。大日寺は、同じ名前で徳島県に13番礼所、高知県に28番礼所がある。

    大師堂。本堂と大師堂は回廊でつながっており、そこには西国33観音霊場の33観音がある。このときいた男性のお経が、お坊さんのような読み方で思わず聞き入ってしまった。

    煩悩④
    お風呂に入りたい

    体を清潔に保つというのは、精神衛生上とてもいいようだ。逆を言えば、何日もお風呂に入れないと、汗などでベタベタして気持ちが悪いし、気持ちもどよ〜んとしてくる。シャワーを浴びるだけでも御の字だが、湯船に浸かるのは至上の喜び。長風呂したり、サウナに入った後に水風呂に入ったりというような「風呂三昧」は、いかに贅沢なことだということに気づく。

    (つづく)

                ☆プロフィール☆

               重野友紀 (しげの ゆき)

    フォトグラファー。ハンで押したような日常生活が苦手で、常に変化を求めている。安住の地はいずこ……。
    HP:https://www.yukishigeno.com

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