アウトドアブランドのアウターは、アウトドアシーンはもちろん、タウンユースにも最適。防水透湿性や撥水性、アクティブに動ける素材や加工など、アウトドアブランドならではの機能性がバツグンだ。フィールドから街歩き、通勤スタイルまで、さまざまな場面で活躍してくれるおすすめのアウターを紹介する。
アウトドアブランドのアウターを選ぶ理由
タウンユースにもアウトドアにも使える
アウトドアウェアをタウンユースに。ひと昔前なら考えられなかったことだが、今やウェアは野外と街の境界線がなくなりつつある。’90年代終わりごろから、欧米ブランドのアウターウェアのデザイン性が急速に向上し、多くのブランドが「アーバンライン」や「エブリデイユース」などと銘打ったシリーズを発表している。
「スキーや登山のためだけに高価なウェアを買う、なんていうのはもはやナンセンス。街でも着れなきゃ」というユーザーが増えると同時に、作り手側もそういうデザインを意識したウェアがどんどん増えた。
アウトドアブランドならではの機能性
アウトドアブランドのアウターは、アウトドアウェア開発のノウハウを活かして作られているため、機能性は折り紙付き。
防水透湿性や雨や汚れを弾く撥水性、アクティブに動きやすい伸縮性に優れた素材や加工の採用をベースに、タウンユースを意識したカラーリングやデザイン、シルエットを取り入れている。フィールドに加え、街歩きやビジネスシーンでも使えるとあって、注目度も高い。
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ザ・ノース・フェイス
バルトロライトジャケット
あまりの人気で、近年は抽選による限定販売が取られているモデル。特殊セラミックの遠赤外線効果を持つ光電子ダウンが強力な保温力を発揮する。真冬のキャンプにも対応可能。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
バルトロライトジャケット
今年も売り切れ必至!世界一の人気モデル。真冬の天体観測や雪中キャンプにも対応する厳冬期用のダウンジャケット。
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マウンテンバーサマイクロジャケット
同ブランドの定番フリース。中間保温着として重ね着するのに適した薄さと暖かさを兼ね備え、フィールドはもちろん日常の保温アウターとしても大活躍する。7色ものカラバリがあるのも特徴的。
人気定番商品として、長年愛され続けていること自体が、マウンテンバーサマイクロジャケットの質の良さを物語っている。あっと驚く機能があるわけではないが、なぜかずっと手放せない。それがこのアイテムの最大の魅力だ。
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THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
マウンテンバーサマイクロジャケット
全体は肌触りの良いポリエステル生地、ザックの負荷がかかる肩部分には摩擦に強いナイロン生地を使用。
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パタゴニア
メンズ・クラシック・レトロX・ジャケット
93年にカーディガンとして登場して以来の大定番。防風性と吸湿発散性に優れた裏地が施され、非常に暖かい。差し色を効果的に使った優れたデザイン性も見逃せない。同社が推進する修理プログラムを活用すれば、親から子へ着継いで長年愛用できる。
機能性が高く、山行やフィールドワークはもとより、日常着としても着こなせる優れたファッション性が評価されています。
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ダウン・セーター・フーディ
大人気のダウン・セーター・フーディを再デザイン。シェル素材に漁網からリサイクルされたネットプラスナイロンを採用し、中わたには強制給餌や生きたままの羽毛採取をしていないRDS認証済みの高品質800FPダウンを使用。より良い動物福祉を実践している。
圧縮回復力の高い高品質ダウンを使用しているので、内ポケットにたくし込むと非常にコンパクトになる。カラビナループも付属する。
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モンベル
パーマフロスト ライトダウンジャケット
このジャケットのメインとなる機能は2つ。1つ目はモンベルが誇る高品質ダウン。使用するEX 800は、厳しい環境下で育てられた水鳥から採取されたダウンのみを使用しており、800フィルパワー(30gのダウンが800立方インチの体積に膨らむこと)の復元力を持っている。
通常700フィルパワーまでが良質、それ以上が高品質とされているので、このジャケットで使用されているダウンは高品質に分類されるわけだ。
次に防風性。生地は2層構造になっており、表地にはゴアテックス インフィニアム ウインドストッパー ファブリクス、裏地には同社の10デニール バリスティック エアライトというリップストップナイロンを配置。
前者はウエア内にこもったムレを放出しつつ、非常に細かい孔が何十億個もあることで外気の侵入を防ぐことができる。高品質ダウンと高い防風性、この双方を両立することで高い快適性を実現するのだ。
また、表面には耐久撥水加工を施しており、多少の雨もしのげる。
襟元とポケットの中にはフリース生地を付け、ダウンでは補いきれない部分の保温性を確保。これによってネックウォーマーや手袋がなくても暖かく過ごせるので、これ1枚で十分快適に過ごせる。
フロントと両サイドのポケットには、アクアテクトジッパーという独自の止水ファスナーを使用。内側には縦長のポケットが装備されており、サイズは30×20cmと大きい。フロントポケットはチンウォーマーになるため、内側ポケットにはスマホや財布、折りたたみ傘やそのほかの小物を収納して、手ぶらでも外出できる。
mont-bell(モンベル)
パーマフロスト ライトダウンジャケット
シルナイロンという非常に薄い生地を使ったスタッフバッグを付属。サイズは直径14×22cmで、ザックの中にも入れておけるほどコンパクトに収納できる。
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クリマエア リバーシブル ジャケット
快適性を重視したゴアテックスの新生地「ゴアテックスインフィニアムウインドストッパーファブリクス」を表地に採用したモンベルのリバーシブルウエア。裏地は、モンベル独自の毛足が長いフリース「クリマエア」を使用。表地の防風・透湿性と裏地の保温性で、快適さを高めている。
完全防水ではないものの、寒風吹きすさぶ冬の一日にも頼りになる。
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コロラドパーカ
ダウンジャケットは、内側のダウン(羽毛)に暖かい空気をためこんで保温するため、外からの冷気を遮断できれば、もっと効果が高まる。モンベルの「コロラドパーカ」は、そうした考えに基づいてダウンを挟む生地の外側にもう一枚生地(40デニールのナイロン・タッサー)を加えている(三枚指し構造)。
それによって、表側(上の写真、カーキ色)では、ダウンジャケット特有のキルトパターンが見えないようになっている。
裏側(下の写真、紺色)キルトパターンになってはいるが、特殊な加工によってステッチ(縫い目)がなく、内部のダウンが抜けにくくなっている。
単に裏表で色が違うだけのファッション的なリバーシブルではなく、機能の裏付けがあるアウトドア的なリバーシブルといえる。風の強い日は表側を外側にして着用し、風のない日や室内では裏側を外側にして着用するという使い分けがおすすめ。
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カリマー
glencoe 2 L jkt
1990年代から2000年代初頭に展開していた製品をデザインや配色の参考に開発。カリマーが独自に開発した防水透湿素材「WEATHERTITE」、中綿には「PRIMALOFT Black Insulation Eco」を採用している。適度な保温性をもち、雨や雪、冷気から身体を保護してくれる。
ウィンターアクティビティからタウンユースまで活躍する防水中綿ジャケット。
karrimor (カリマー)
glencoe 2L jkt
グローブを着用したままでも操作のしやすいフード仕様。小物の収納に便利なジッパー付インナーポケット搭載。
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カリマーの新作ダウン&ジャケットは冬キャン対応! 街着としてもGOOD
nevis down jkt
アクティブシーンでも快適に着用できるよう、背面と両脇にはストレッチ素材を配置している。前立てはダブルフラップ、袖先にはインナーカフを搭載。さらにチェストポケットには雨や雪の侵入を防ぐジッパーフラップを搭載し、防寒性に優れた一着に仕上げている。
karrimor (カリマー)
nevis down jkt
冬キャンプや天体観測など冬の寒さを伴うフィールドでもユーザーを快適にサポート。背面はストレッチ素材。
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ナンガ
ポーラテック フリース ジップ ブルゾン
NANGA(ナンガ)
ポーラテック フリース ジップ ブルゾン
スタンドカラーのシンプルなフリースジャケット。フィールドでは冬場の中間着に、街ならアウターとしても着こなせるデザイン。
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タキビダウンジャケット
コットンライクなポリエステル生地に難燃素材アラミドを配合し、焚き火で使っても穴が開きにくい。大小合わせて9つあるポケットはライターやナイフの収納に便利。タウンでは鞄なしで出かけられるので重宝する。
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ロケーション問わず!汎用性の高いスタンダードモデルのダウン5選
オーロラ ダウン ジャケット
開発当初は登山用、4代目からは街着としても着こなせるデザイン、カラー展開へと移行。そして誕生20周年となる今シーズンは、重ね着しやすいゆったりしたシルエットになっている。
止水ジッパーの採用で防水性がアップ。腕部分の羽毛が潰れにくい縫製が施されている。内側に内襟が付き、首に裏地のナイロンがまとわりつかず着心地がよくなった。
NANGA(ナンガ)
オーロラ ダウン ジャケット
デザインを一新した大定番ダウン。山専寝袋に始まったNANGAだが、その優れた品質とブランドの認知度が急上昇したきっかけとなったのは「オーロラダウンジャケット」だった。
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コロンビア
GRAND TREK II DOWN HOODED JACKET
熱反射テクノロジー「オムニヒートインフィニティ」搭載で、金色のリフレクティブドットが特徴的な防寒防水ジャケット。
2021年にデビューしたオムニヒートインフィニティは、瞬時に暖かさを提供してくれるのに、蒸れにくいという特徴を持つ。新たにデザインされた金色のリフレクティブドットによって、従来のオムニヒートリフレクティブより熱反射率が向上した。
防水透湿機能の「オムニテック」搭載で、雪や雨にも強く、濡れによるダウンの保温低下を防止。ダウン気室を縫製ではなく圧着によるバッフル構造にすることで体温のロスを防ぎ保温性を高めている。
Columbia(コロンビア)
GRAND TREK II DOWN HOODED JACKET(グランドトレックIIダウンフードジャケット)
カラー:010(Black)、023(Black Grey /Shark) 、 257(Delta/ Black)、478(Dark Mountain /Collegiate Navy)
サイズ:S、M、L、XL
素材:
表;オムニテックジェネレーションドビー(ナイロン100%)
裏;オムニヒートリフレクティブ210Tタフタ(ポリエステル100%)
中わた;650FPダウン(ダウン80% フェザー20%)
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ヘリーハンセン
Split Sail GORE-TEX Coat
セーリングレースで使用されるハイパフォーマンスなジャケットをタウンユースに落とし込んだ防水コート。ハリのある生地はGORE-TEX PRODUCTSの3層生地を使用。防水性と透湿性に優れている。
セーリングウェアを彷彿させるディテールを残しながらも、都会的でモダンな印象に仕上げたコートのシルエットは、大きすぎず小さすぎないスタンダードな仕上がり。ウエストにあるドローコードによって様々なコーディネートが楽しめ、ひざ下までカバーできるロング丈。足さばきを考慮したタックは、階段の上り下りも快適にできる。
また、衣服内の湿度を外へ逃したり、ポケット内へ雨が入らないようしたりと、防水コートには必須の配慮もされている。
HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)
Split Sail GORE-TEX Coat(スプリットセイルゴアテックスコート)
太い前立てやシャープなカッティングなどがセーリングウェアを彷彿させる。フードには夜間の視認性を高められるリフレクトテープの襟吊りがついている。
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FIBERPILE HOODIE
フーディタイプのジャケット。フロントはダブルファスナーで着こなしのバリエーションが豊富。
ポケット上部の舟型デザインがさりげないアクセントになっていたり、袖と裾がすっきりとしたバインダー仕様でミドラーとして重ね着しやすかったりと、ファッションを楽しむためのアイテムとしても優秀な一着。
HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)
FIBERPILE HOODIE(ファイバーパイルフーディー)
カラー:ネイビー(N)、オーロラグリーン(AG)
サイズ:WM/WL/S/M/L/XL
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ヘリーハンセンの2023年新作!保温性・軽量性・速乾性に優れたファイバーパイルアイテム6選
Ocean Balder Insulation Jacket(オーシャン バルドール インサレーション ジャケット)
HELLY HANSENとFUTURのコラボモデル第3弾「Ocean Balder Insulation Jacket(オーシャン バルドール インサレーション ジャケット)」は、防水仕様のハイロフトジャケット。ヘリーハンセンの定番セーリングジャケットのデザインを踏襲しながら、FUTURがアレンジを施しており、機能性とファッション性が同居する。
保温性と防水性を維持するため、外側にオリジナルの防水素材であるHELLY TECH PERFORMANCE 70Dリサイクルナイロンタフタ2Lを、中わたにダウンとロフトが潰れにくいポリエステルわたを組み合わせてあり、寒冷な状況下でも体を温かく保つことが可能。
デザインには、肩から袖にかけて90年代のジャージをイメージしたパイピング仕様を追加。同時にチェストポケットも取り入れて、カジュアルなシーンでの使いやすさを向上させた。
HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)
Ocean Balder Insulation Jacket(オーシャン バルドール インサレーション ジャケット)
カラー:K(ブラック)、 MB(メールブルー)
SIZE:S、M、L、XL
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HELLY HANSEN×FUTURのコラボ第3弾は定番セーリングジャケットをアレンジ!
KAVU
ウッズマンジャケット
忙しくも人生を楽しく生きて行きたいすべての人々に向けたアウトドア・ライフスタイルの提案をするブランド「KAVU(カブー)」。
フライフロントでフルジップが隠れるデザインとスタンドカラーの襟もとにより、全体がスッキリとした印象。キルティングのライナーは温かく、大きめのポケットはサコッシュ以上に収納力バツグンで、デザインのポイントになる。内側にもポケットを配置しているので、手ぶらで出かけたい時に重宝する。
サイドからも手を入れられる二重構造なので、フラップの付いたポケットには貴重品などを入れ、寒い時にはサイドのポケットで手を寒さから守れる。すぐに取りだしたいものを入れるのにも便利。
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ファージャケット
好評のリバーシブルのファージャケット。表地は毛足の短いフリース素材で、裏地はナイロン素材のシンプルなフーディーになっている。
秋口には1枚で、寒い時期にはレイヤーとしてマルチに使える1枚。
擦れやすい肘から袖に掛けてはエルボーパッチがデザインされており、アクセントにもなっている。首元の位置が少し高くなっており、寒いときには首元から暖かい空気が逃げにくい。
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KAVUの2023年秋冬アウターコレクションはキャンプでも街でも難なくフィットするぞ!
L.L.Bean
マウンテン・パイル・フリース・ジャケット
ポリエステル100%で、強い耐久性を誇るマウンテン・パイル・フリース・ジャケット。アウトドアらしいゴツめの印象を持ちながらも、膨れすぎないシルエットや落ち着きのあるデザインが特徴でアウトドアで着てもよし、街で着てもよし。1着持っておいて損はないアイテムだ。
モコモコとしたシェルパ生地は、熱を逃しにくく、保温性に優れ、肌寒い時期のアウターとして活躍する。
マウンテン・パイル・フリース・ジャケットは、裏地のシェルパ生地に布が被せてあり、着脱の際の摩擦を軽減。袖に腕を通すときにはスッと入り、袖から腕を抜くときにはスッと出せ、ストレスフリーで着脱できる。
マウンテン・パイル・フリース・ジャケットは、自宅で洗濯することができ、アウターとして使えるにもかかわらず手軽に扱える。
ふらっとコンビニに行くときにも、キャンプのときにも大活躍。アウトドア、タウンユース問わず、様々なシーンで着ることができるアウターだ。
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すごいぞ!L.LBean「メンズ マウンテン・パイル・フリース・ジャケット」
Mountain Classic Down Parka(マウンテン・クラシック・ダウン・パーカ)
水に濡れると保温力を失うというダウンの弱点を克服したアイテム。
保温性と撥水性に優れた、高品質な650フィル・パワーのダウンテックダウンをフードから裾まで惜しみなく詰め込んだ一着。表地とライニングには耐水・耐風性に富んだ再生ポリエステルを採用。環境への負荷も抑えている。
通勤スタイルなどにも最適な丈で、オンオフ問わず重宝する。
L.L.Bean(エルエルビーン)
Mountain Classic Down Parka(マウンテン・クラシック・ダウン・パーカ)
独自のダウンテック加工により、雨や雪、汗で濡れてもダウンが潰れることなく、ダウンクラスターが空気の層をキープして保温力が続く。